に求められる。
造波抵抗係数は船型によって種々に変化するので、多くの船型について、水槽試験を広範囲に行って造波抵抗係数を求めておけば、船舶の基本設計に当って、非常に便利である。しかし、水抵抗を造波抵抗と粘性抵抗に分ける考え方で、水槽試験のデータを整理したものは、きわめて少ない。
現在では、次に述べる剰余抵抗係数の形で整理された水槽試験データを利用しているのが実情である。
1.4 剰余抵抗
剰余抵抗は、形状抵抗については考慮せずに、相等平板の摩擦抵抗を適当な算式により計算して、水抵抗から差し引いた残りである。剰余抵抗または剰余抵抗係数を式で表わすと、
ここで、相等平板の摩擦抵抗係数CFは、1.2項によると分母の中で浸水表面積Sを用いているが、本項ではSのかわりに排水容積▽の2/3乗を用いている。これは、全水抵抗係数CTおよび剰余抵抗係数CRの分母の形と同じに統一して、実用上の計算を容易にしたものである。
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